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今日から始める滑舌トレーニング②
前回のトレーニングを1週間、2週間続け慣れてきたら
声優やアナウンサーも実践している外郎売(ういろううり)を実践してみましょう。
外郎売は、話者が売薬の効能、それにまつわる由来を語るお話です。
外郎売りの台詞の中には、早口言葉(のようなもの)まで含まれており、
滑舌の練習にもなります。口を大きく動かして、読んでみましょう。
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拙者(せっしゃ)親方と申すは、お立ち会いの中に、
御存知(ごぞんじ)のお方もござりましょうが、
御江戸を発(た)って二十里上方(にじゅうりかみがた)、
相州小田原一色町(そうしゅうおだわらいっしきまち)をお過ぎなされて、
青物町(あおものちょう)を登りへおいでなさるれば、
欄干橋虎屋藤衛門(らんかんばしとらやとうえもん)、
只今(ただいま)は剃髪(ていはつ)致して、円斎(えんさい)となのりまする。
元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)まで、
お手に入れまする此の薬は、
昔ちんの国の唐人(とうじん)、
外郎という人、わが朝(ちょう)へ来たり、
帝(みかど)へ参内(さんだい)の折りから、
この薬を深く籠(こ)め置き、用(もち)ゆる時は一粒ずつ、
冠(かんむり)のすき間より取り出(いだ)す。
よってその名を帝より、とうちんこうと賜(たまわ)る。
即(すなわ)ち文字には、「頂き、透く、香い(いただき、すく、におい)」と書いて
「とうちんこう」と申す。………
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全部で段落⑤まであるようなので、慣れてきたらどんどん次へ進んでみましょう!
◆早口言葉にチャレンジ
ここでは、練習するべき早口言葉をいくつかご紹介します。
<初級編>
青巻紙赤巻紙黄巻紙
(あおまきがみ あかまきがみ きまきがみ)
生麦生米生卵
(なまむぎ なまごめ なまたまご)
坊主が屏風に坊主の絵を上手に描いた
(ぼうずが びょうぶに ぼうずのえを じょうずにかいた)
よく聞く基礎的な早口言葉です。
発声してみると、意外とつまづくところもあるのではないでしょうか?
苦手な音でどの部分が弱いのかわかります。
あ行:軟口(口の天井の骨がなく軟らかい部分)
か行:奥舌音(舌のうしろ、のどの力)
た行:舌尖音(舌の先の力)
な行:通鼻音
は行:口唇音(唇の力)
<中級編>
第一著者 第二著者 第三著者
(だいいちちょしゃ だいにちょしゃ だいさんちょしゃ)
新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー
(しんしんシャンソンかしゅそうしゅつえんしんしゅんシャンソンショー)
専売特許許可局 東京特許許可局
(せんばいとっきょきょかきょく とうきょうとっきょきょかきょく)
長くなる、と口が回らなくなり、発音が乱れてきます。
止まってしまう発音をみつけ、その発音のトレーニングも行ってみましょう。
この反復練習を行っていくと最初は舌や顎が痛くなってきますが、
鍛えられている証拠です。徐々に滑舌が改善されていきます。
◆伝わる話し方
滑舌が良くなったとしても、音質がバラバラでは相手もうまく聞き取れません。
より相手へ届く、「伝え方」について考えてみましょう。
相手に届くように声のトーンを意識してみましょう。
声のトーンとは、言葉で「感情」を伝えるための音の高音のことです。
トーンが一定ですと棒読みになり伝わりにくくなりますので抑揚をつけて話す訓練をしましょう。
自信に満ち溢れているさまや誠意を伝える時は声のトーンを明るく、はっきり語尾を強く。
安心さや冷静さを伝える時は声のトーンを低めに、ゆっくり話す。
焦っているさまや緊張を伝える時は、声のトーンを高くし早口で話す。
さみしさ、悲しさなどのマイナスな感情の時は、声のトーンを低め、暗くぼそぼそ話すイメージで。
普段見ているドラマや映画などを見たときに、俳優さん、女優さんの
声のトーンや抑揚に注意しながら見てみましょう。
活躍されている方々はこれらの事がとても上手だと思います。
実際に女優さんや俳優さんが言っている台詞を自分でも言ってみましょう。
滑舌をよくする為には毎日意識して、はっきり言葉を発音することを
習慣にしていくことが大切です。
また、本や新聞などを声に出して読み続けるだけでも相当な効果が得られます。
是非実践してみてください。
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